2024年03月22日
令和6年 第11週 (3月11日~3月17日)
■県内概況■
インフルエンザの定点当たり報告数は 6.61 で減少、新型コロナウイルス感染症は 5.98 でやや減少となっています。
感染性胃腸炎の定点当たり報告数は 6.39 で、ウイルス性の集団感染症や食中毒事例が見受けられます。
家庭においては調理や食事時前の手洗いをしっかり行いましょう。
食品の取り扱いでは、病原体をつけない、増やさない、十分な加熱等で殺菌する、といった基本を守りましょう。
A 群溶連菌咽頭炎の定点当たり報告数は 2.42 で前週に比べて減少しました。
地域別では中和保健所管内西部地域で報告数が多い状態です。
RS ウイルス感染症は、前週に引き続き報告数が多い状態が続いています。
年度末、春休みの時期は生活が不規則になりがちです。
手洗い、適切な距離、マスクの着用といった基本的な予防策に加え、体の抵抗力を保つよう体調を整えることにも留意してください。
■海外渡航時に気をつけたい感染症について■
海外で感染症にかからないいようにするために、正しい知識と予防方法を身に付けることが重要です。
出発までの時間に余裕がある場合は、ワクチン接種もご検討ください。
〇食べ物や水を介した消化器系の感染(A 型肝炎、腸チフスなど)
感染の可能性が最も高いとされています。
食事は十分に火の通ったものを食べるようにし、生水・氷・カットフルーツの入ったものは避けましょう。
〇人から人に広がる感染力の強い感染症(麻しん、風しんなど)
麻しん(はしか)は世界各地で流行がみられる感染症で、空気感染することが知られています。
咳や発熱、発疹などの症状がある方との接触を避けるようにしましょう。
〇蚊、ダニを介した感染症(デング熱、マラリア、日本脳炎、黄熱病、SFTS など)
できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊やダニに刺されないよう注意してください。
特に、今年は熱帯、亜熱帯地域においてデング熱の大規模な流行が報告されています。
〇動物を介した感染症(狂犬病、MERS、鳥インフルエンザなど)
動物は、重篤な感染症の原因となる病原体を持っている可能性があります。
むやみに動物に近づかない、動物に触れないことが大切です。
(参考)海外へ渡航される皆さまへ!(厚生労働省検疫所 FORTH)
■第11週のトピックス■
本邦で初めて確認された重症熱性血小板減少症候群のヒト−ヒト感染症例(国立感染症研究所HP)
>>詳細はこちら
【奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター)より参照】
(令和6年3月22日更新)