2023年12月29日

令和5年 第51週 (12月18日~12月24日)

■県内概況■
 第 51 週のインフルエンザの定点当たり報告数は 19.09 と、前週の 29.24 よりも大きく減少していますが、警報終息基準値である「10.0」を上回る水準で推移しているため、引き続き注意が必要です。
 咽頭結膜熱の定点当たり報告数は 2.47 と、前週の 3.26 よりも減少していますが、警報終息基準値である「1.0」を上回る水準で推移しているため、引き続き注意が必要です。
 新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は 4.20 と前週の 3.96 よりも増加しており、入院基幹定点報告数も増加が続いています。
 年末年始は、帰省や初詣など、普段会わない方との接触が増え、感染症が広がる可能性が高まります。
手洗いや換気など、基本的な感染予防対策を心がけるようにしましょう。
また、体調が悪い場合は無理をせず、しっかりと休むようにしましょう。

■年末年始に海外旅行をされる予定の皆様へ■
 今年の年末年始は、海外旅行をされる方が増加することが予想されます。
海外では、デング熱や麻しんなど、国内で通常見られない感染症が発生していることもあるため、渡航先によっては注意が必要です。
渡航前に厚生労働省検疫所ホームページ(FORTH)で最新の情報を確認しましょう。
・生水・氷・カットフルーツの入ったものを食べることは避けましょう。
・食事は、十分に火の通った、信頼できるものを食べましょう。
・蚊・ダニに刺されないよう、服装に注意し、必要に応じて虫除け剤を使いましょう。
・動物は狂犬病や鳥インフルエンザなどのウイルスを持っていることがあります。
 むやみに近寄ったり、触ったりしないようにしましょう。
・性感染症等、性行為によってうつる病気も多くあります。
 開放的な気分になることもあるかと思いますが、安易な行動は避けてください。
 感染症には、潜伏期間が数日から一週間以上と長いものもあり、渡航中や帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから体調が悪くなることがあります。
その場合は、医療機関へ事前に連絡した上で受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴などについて必ず伝えるようにしてください。

■第51週のトピックス■
◆IASR 44(12), 2023【特集】梅毒 2023年現在
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【奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター)より参照】
(令和5年12月28日更新)